【保存版】メジャーリーグ(MLB)のドラフトの仕組みを分かりやすく解説

  • 2020年6月11日
  • 2021年3月29日
  • MLB
MLB メジャーリーグ(MLB)のドラフト制度と契約金【これぞアメリカンドリーム!】

こんにちは、たっけーです。

悩んでいる人
・メジャーリーグのドラフトは、どのような仕組みになっているか知りたい
・日本人の指名選手や契約金の額が知りたい
・2020年の指名選手が知りたい

このような疑問を解決します。

本記事の内容

  • メジャーリーグ(MLB)のドラフトの概要
  • 過去の日本人指名選手
  • 2202年の指名選手と契約金の額

以上をそれぞれ解説します。

本記事の信頼性

たっけー
野球歴30年のたっけーが解説します。
現在も毎日野球観戦をしています。

本記事は、MLBジャパン、ネット情報を総合的にまとめました。

本記事を読むと、MLBのドラフト概要、2020年のドラフト指名選手の契約金ランキング、過去の日本人指名選手が分かる内容となっています。

MLBドラフトは複雑な仕組みになってますが、日本との違いも含めてシンプルに、解説していきます。

メジャーリーグ(MLB)ドラフトは2種類ある

メジャーリーグ ドラフトの概要

メジャーリーグのドラフトは、2つあります。

  • ファースト・イヤー
  • ルール・ファイブ・ドラフト

記事の前半は、ファーストイヤー、後半はルールファイブドラフトについて説明します。

ファースト・イヤーとは

ファースト・イヤーとは

英語名:The Major League Baseball First-Year Player Draft

MLB規約の第4条に規定されていることから、「ルール・フォー・ドラフト」または「アマチュア・ドラフト」と呼ばれます。

ファーストイヤーは、選手獲得の方法は違いますが、日本で行われるドラフト会議と同じようなイメージです。逆に後で紹介するルールファイブドラフトは、日本に全くないドラフト制度です。

MLBのドラフト制度は、1960年代に豊富な資金力を背景に選手を集めて優勝していた、ニューヨークヤンキースの戦力均衡や偏りを防ぐために制定されました。

このため完全ウエーバー制で行われ、その他にも戦力を均衡に保つためルールが複雑になっています。

ウエーバー制は後ほど説明します。

開催日程

2020年は6月10、11日の2日間
2021年は7月11日~13日の3日間

2021年からは、オールスター休み中に開催されます。またドラフト候補選手を一同に集めて、6~8月にシーズン公式戦を行う「MLBドラフトリーグ」を創設すると発表しています。

ドラフト指名対象選手

以下の地域に住んでいる選手です。

  • アメリカ
  • カナダ
  • プエルトリコ
  • その他の合衆国領

上記の地域に住んでいる高校、大学、短大、独立リーグの選手が対象です。

注意点は、ドミニカやキューバ、メキシコ、ベネズエラ等は入っていません。日本を含めてFAやポスティング、他の制度で移籍していきます。

また上記の国に住んでいる選手で

  • 高校生は、卒業者(または見込み)のみ
  • 4年制以上の大学生は、3年以上在学している選手、または2年以上在学している21歳以上の選手のみ
  • 過去にMLB球団と選手契約をしていない
  • 他国プロ野球で、ドラフトの対象になっていない

以上の選手がドラフトの対象となっています。
大学生は在学中でも指名できるのが、日本と違います。

ドラフトの仕組みと流れ

ドラフトの流れは、以下のとおりです。

1巡目

QO補完指名

戦力均衡ラウンドA

2巡目

戦力均衡ラウンドB

QO補完指名

入団拒否補完指名

5巡目

6巡目
以下つづいていきます。

意味が分からないと思うので、詳しく説明します。

指名方式

日本とメジャーを比べながら説明します。

日本(NPB)

日本のドラフトでは、1巡目に入札を行い、指名が重複した選手は抽選によって交渉権が確定します。2巡目以降は、シーズン公式戦の下位チームから指名します。そして3巡目は、公式戦順位、1位から指名していきます。これを交互に行います。

また指名された選手の総数が120名に達するまで続けられ、120名に満たなかった場合は、育成ドラフトでの指名も可能です。

メジャーリーグ(MLB)

これに対しメジャーリーグでは、完全ウェーバー制です。

成績の最下位から、順に指名していく方式です。日本のように候補が重複して、抽選になることはありません。また指名人数は最大で40巡目まで行われ、最大で1,200人指名される可能性があります。
弱いチームに有望な選手を入れて、戦力の均衡を保つ制度になっています

アメリカでは、有望選手は複数のスポーツを掛け持ちしています。ですので、指名したからといって必ず入団してくれるとは限りません。このため各球団はこのことを考慮に入れながら、ドラフトで最大30人~40人程度指名します。

契約金も日本より高く、600万ドルを超えることも珍しくありません。

全部で30チームあり40巡目まであるので、毎年1000人以上の選手が指名されます。

2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5巡目で終了になりました。

指名人数も大幅に少なくなりました。

»2020年MLBドラフト指名選手一覧

前年度・上位指名選手が入団しなかった場合

前年度のドラフトで、1巡目または2巡目に指名した選手と契約できなかった球団は、指名権を追加で与えられます。

アメリカでは、複数の競技を行っている選手が多く、日本のように上位指名されれば、「必ず入団する」とはかぎりません。このため、このようなルールになっています。

なお選手の同意がないと、同じ選手を指名することができません。

FAによる補償

FA選手を失った球団にはドラフト指名権が、与えられることがあります。また、優秀なFA選手を取った球団は、ドラフト指名権を失うことになっています。

分かりづらいですが、日本のFAの人的補償制度が、ドラフト指名権で行われるイメージです。

関連記事»プロ野球のFA概要 人的補償とは?

クオリファイング・オファー(QO)と補完指名

1巡目の終了後に、クオリファイング・オファー補完指名と戦力均衡ラウンドの指名が行われます。

【QOとは】
球団が提示できる契約方法の一つで、ワールドシリーズ終了後から5日以内にFAとなる選手に対して、在籍球団が単年の再契約を申し出ることができる制度です。当該選手は、受諾または拒否することができます。拒否しても在籍球団と交渉可能です。

球団側の提示を断ってFAとなった選手が、他の球団と再契約を結んだ場合に、流出元球団は補完指名権を得ることができます。

逆に獲得球団は、保有している指名権を1つ以上失います。
実際に、過去96人が提示され受諾したのは10人です。

戦力均衡ラウンド

市場規模下位10球団または、球団収益下位10球団のいずれかに該当する球団の中から、抽選で6~8球団に補完指名権が与えられます。

分かりづらいですが、収益や市場規模の少ない球団は、通常の指名以外にも指名権が与えられます。

収益による戦力の差を、防いでいるようです。
しかしシーズン終了時のゲーム差が凄いですが・・。

契約金

各年のドラフト開催前にあらかじめ、10巡目までの全指名順位ごとに、契約金の目安(Pick Value)が設定される。その合計金額が、各球団の契約金推奨額(Bonus Pool)となる。

各球団は、指名した全選手との契約金合計額を、このBonus Pool以下に抑えなければいけません。どの指名選手にどう金額を割り振るかは、球団側の自由。

合計額が超過した場合は、罰金や1巡目指名権のはく奪などペナルティーがあります。

2020年の契約金

2020年の上位5人の契約金です。

指名順位球団選手名契約金
1位タイガースSpencer Torkelson(スペンサー・トーケルソン)$8.42m(約8億4200万円)
2位オリオールズHeston Kjerstad(ヘルストン・キースタッド)$5.2m(約5億2000万円)
3位マーリンズMax Meyer(マックス・メイヤー)$6.7m(約6億7000万円)
4位ロイヤルズAsa Lacy(アサ・レイシー)$6.67m(約6億6700万円)
5位ブルージェイズAustin Martin(オースティン・マーティン)$7.00m(約7億円)

6位以下は、下記をご覧ください
»2020年のMLB新人選手の契約金

5位選手までを、以下の記事で紹介しています。

»【2020年】メジャーリーグ(MLB)ドラフトで指名された選手まとめ

過去の日本人指名選手

過去の日本人指名選手です。

選手順位球団
2002年坂本充24巡目(全体711位)ロッキーズ
2008年鷲谷修也42巡目(全体1261位)※契約せずナショナルズ
2009年鷲谷修也14巡目(全体412位)ナショナルズ
2009年藤谷周平18巡目(534位)※契約せずパドレス
2013年加藤豪将2巡目(66位)ヤンキース

ここからは、もう一つのドラフト、ルールファイブドラフトについて説明します。

ルールファイブドラフト

ルールファイブドラフト

ルールファイブドラフトとは、有望選手が十分な活躍の場を与えられず、マイナーリーグで半ば飼い殺し状態になることを防ぐため、他チーム所属の現役選手を指名し獲得できる制度です。

名称の由来は、MLB規約の第5条に規定されていることから、この名前がついています。

毎年12月の、ウインターミーティング最終日に行われます。

MLBの40人枠に空きがあるチームのみ参加可能です。その年の優先権のあるリーグで、レギュラーシーズン勝率の低いチームから、指名権が与えられます。

ルールファイブドラフトの指名の仕組み

指名したチームは、その選手が所属していたチームに10万ドルを支払うことで、選手を獲得できます。

また指名した選手は、翌シーズン全期間、MLBの26人枠に登録し続けなければなりません。

指名対象選手

初めてMLB球団と契約した年により、対象が変わります。

契約した時点で18歳以下の選手は、そこから5シーズン以内に40人枠(メジャー契約)に登録されなければ、ルール5ドラフトの対象となります。

一方契約した時点で19歳以上の選手は、そこから4シーズン以内に40人枠(メジャー契約)に登録されなければ、ルール5ドラフトの対象となります。

またMLB40人枠に登録している選手は、指名できません。
この制度により有望新人選手を移籍させたくない球団は、9月以降のロースター拡大で有望な新人選手をメジャーに上げます。

ルールファイブドラフトから活躍した選手

活躍した選手は、多くいます。ここでは、以下の5人を上げます。

  • ヨハン・サンタナ
  • シェーン・ビクトリーノ
  • ジョシュ・ハミルトン
  • ダン・アグラ
  • ホアキム・ソリア

いずれも、有名な選手です。

よりMLBを楽しみましょう!

複雑なシステムになっていますが、メジャーリーグのドラフトシステムが分かったのではないでしょうか。

指名された選手の活躍を楽しみに、メジャーリーグを楽しんでいきましょう。

【2021年最新】MLB(メジャーリーグ)をテレビ・ネットで見る方法

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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