野球の完全試合とノーヒットノーラン・準完全試合の違いを分かりやすく解説

  • 2020年11月3日
  • 2021年5月2日
  • 記録

こんにちは、たっけーです。

・野球情報を見ていたら、完全試合達成となっていたのですが、完全試合とは何ですか?
・ノーヒットノーランと完全試合、準完全試合は何が違う?
・完全試合に関する記録が知りたい

このような疑問にお答えしていきます。

記事の内容

  • 完全試合の概要
  • 完全試合とノーヒットノーラン、準完全試合の違い
  • 完全試合に関する記録

をそれぞれ解説していきます。

本記事の信頼性

たっけー
野球歴30年のたっけーが解説します。現在も毎日、野球観戦しています。

またNPB(日本野球機構)、MLBの公式情報、ネット情報を使って説明していきます。

少しマニアックな記録やレアなケースについても紹介しますので、最後までお付き合いください。

それでは本題に入ります。

完全試合の意味とは

完全試合とは

完全試合とは野球の記録の一つで、先発投手が安打やエラー、四球等のランナーを一度も出塁させずに勝利することです。

安打はもちろんのこと、エラーのランナーも出してはいけません。

メジャーリーグは、複数の投手の継投で達成しても公式記録となる。これに対して日本では、継投による達成の場合は、参考記録になります。

完全試合を英語でいうと

“perfect game”パーフェクトゲーム
“perfect”パーフェクト

と呼ばれます。

投手の記録では最も難易度が高いので、「一生に1度見れるか」ぐらいの記録です。私も槙原寛己の完全試合を小学生の時に見て以来です。

完全試合の条件

完全試合の条件

完全試合で一番分かりやすいのは、スコアを見た際に試合終了でランナーが1度も出ず、打者27人となっていれば完全試合です。

もう少し深堀します。
詳しい条件は、以下です。

  • 無安打、無得点である
  • 一人のランナーも出さない
  • 一人の投手が最後まで投げ切る
  • 勝利のみ記録になる

以上4点全てに、該当しなければいけません。

無安打・無得点である

得点0
安打0

でなければならない。
得点0で、ヒットを打たれてはいけません。

これに関しては、ノーヒットノーランと同じ条件になります。

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一人のランナーもださない

一人のランナーも出してはいけません。

  • 安打
  • エラー
  • 四球
  • 死球
  • ボーク
  • 振り逃げ
  • 打撃妨害

などのランナーも許されない。

どんな理由でも出塁をさせると、完全試合になりません。

一人の投手が最後まで投げ切る

一人の投手が、最後まで投げなければいけません。

投手の継投をすると、参考記録となります。

2007年11月1日、日本シーリーズ第5戦 山井大介、岩瀬仁紀の継投で完全試合が達成されました。

こちらは、参考記録となっています。

したがって、一人の投手が最後まで投げぬいて、一人のランナーも出さない記録が完全試合です。

※メジャーリーグでは継投も、公式記録となります。

たっけー
2007年はイメージとして強く残っていますが、公式記録になっていません

勝利のみ完全試合になる

負けはもちろん引き分けでも、完全試合になりません。
完全試合には、味方の点も必要になります。

引き分けで最後まで一人で投げると、参考記録になります。

たっけー
運の要素も大きいですが「ファインプレーで投手を助ける」や「打撃で点を取る」といった野手の協力も必要になります。

9回まで完全試合で、延長戦で打たれた場合も完全試合になりません。実際にプロ野球でも、このようなケースがありました。後ほど紹介します。

関連記事 »勝ち投手の条件とは?【具体例をだして、分かりやすく解説】

完全試合と準完全試合・ノーヒットノーランの違いは?

完全試合と準完全試合・ノーヒットノーランの違いは?

準完全試合と完全試合、ノーヒットノーランは違うものです。

完全試合について詳しく説明してきましたが、ここから準完全試合とノーヒットノーランについても整理しておきます。

【準完全試合】
準完全試合とはヒットや四球、エラーの走者を1人だけ出した完封試合のことです。分かりやすく言うと、ランナーが1人出で、試合が終了したら準完全試合です。
【ノーヒットノーラン】
これに対してノーヒットノーランは、ヒットのランナーを一人も出さず、無得点で試合に勝利すると、ノーヒットノーランになります。ヒット以外のエラーや四球のランナーは何人出しても、無得点ならノーヒットノーランになります。無安打無得点試合とも呼ばれます。

ノーヒットノーラン=無安打無得点試合と覚えると分かりやすいです。

関連記事 【保存版】野球のノーヒットノーランの意味を分かりやすく解説

以下のようなイメージで、内側にいくほど達成頻度が少なくなります。

完全試合と準完全試合・ノーヒットノーランの違いは?

エラーをしても完全試合が認められるケース

ファールフライを野手が落とした場合。

ファールフライをエラーした場合は、エラーがつきますが出塁を許さなければ、完全試合として認められます。

1981年、セ・パ両リーグの記録部の申し合わせにより、確認されています。
MLBでも1991年から完全試合として認められている。

現在のところファールフライを落とした例は、ありません。
想像ですが、もしこのような状況になった時、大きな問題になるでしょう。

完全試合歴代達成者と関連する記録

完全試合に関する記録

ここからは、完全試合に関する記録を説明します。

完全試合達成者

日本プロ野球では、過去に15人、15度記録されている。
チーム、球場名は達成当時のものです。

達成日投手名所属スコア相手
1950.6.28藤本英雄巨人4-0西日本
1955.6.19武智文雄近鉄1-0大映
1956.919宮地惟友国鉄6-0広島
1957.821金田正一国鉄1-0中日
1958.719西村貞郎西鉄1-0東映
1960.8.11島田源太郎大洋1-0阪神
1961.6.20森滝義己国鉄1-0中日
1966.5.1佐々木吉郎大洋1-0広島
1966.5.12田中勉西鉄2-0南海
1968.9.14外木場義郎広島2-0大洋
1970.10.6佐々木宏一郎近鉄3-0南海
1971.8.21高橋善正東映4-0西鉄
1973.10.10八木沢壮六ロッテ1-0太平洋
1978.8.31今井雄太郎阪急5-0ロッテ
1994.5.18槙原寛己巨人6-0広島

藤本英雄

1950年6月28日の西日本戦(青森)で、日本プロ野球史上初の完全試合を達成。

NPB史上最年長記録(32歳1ヶ月)で、プロ野球史上初の完全試合達成者です。

通算成績
勝利200
敗戦87
防御率1.90

武智文雄

1955年6月19日、大阪球場で行われたダブルヘッダー第2試合の大映戦で、プロ野球史上2人目の完全試合を達成しました。

パリーグ初の完全試合達成者です。

通算成績
勝利100
敗戦137
防御率2.97

宮地惟友

1956年9月19日、地元・金沢の石川県営兼六園野球場で行われた、対広島カープ戦で日本プロ野球史上3人目となる完全試合を達成。

史上3人目で、最小投球数の完全試合達成者です。

通算成績
勝利33
敗戦57
防御率3.25

金田正一

1957年8月21日の中日戦(中日)で完全試合を達成。

達成直前の9回一死で酒井敏明のハーフスイングの判定を巡って中日が猛抗議し、43分間の中断があったが、金田は全く動じなかった。

引用 wikipedia

通算成績
勝利400
敗戦298
防御率2.34

西村貞朗

1958年7月19日に駒澤野球場で行われた、東映フライヤーズ戦で完全試合を達成。

通算成績
勝利82
敗戦47
防御率2.44

島田源太郎

1960年8月11日対大阪戦で、完全試合を達成しています。

日本プロ野球、史上最年少、完全試合(20歳11ヶ月)を達成しています。

通算成績
勝利70
敗戦77
防御率3.18

森滝義己

1961年6月20日の中日ドラゴンズ戦で完全試合を達成しました。

通算成績
勝利16
敗戦46
防御率3.46

佐々木吉郎

1966年5月1日の広島戦で、1960年の島田源太郎に次ぐ、球団史上2人目の完全試合を達成しています。

通算成績
勝利23
敗戦24
防御率2.94

田中勉

1966年5月12日西鉄戦で完全試合を達成。

1シーズン2人目の達成を果たした唯一の例です。

通算成績
勝利103
敗戦89
防御率2.81

外木場義郎

1968年9月14日大洋戦で完全試合を達成。

プロ野球史上、3度のノーヒットノーランを達成したのは、沢村栄治と外木場の二人のみで、2リーグ制以降の投手としては唯一の達成者です。

※完全試合1回を含む

通算成績
勝利131
敗戦138
防御率2.88

佐々木宏一郎

1970年10月6日南海ホークス戦で、プロ野球史上11人目となる完全試合を達成。同年には、最高勝率(17勝5敗、勝率.773)のタイトルも獲得しました。

通算成績
勝利132
敗戦152
防御率3.39

高橋善正

1971年8月21日に西鉄ライオンズ戦で、プロ野球史上12人目の完全試合を達成しています。

投球数86、三振は3回の三輪悟投手から奪った1個だけで、内野ゴロ15、内野フライ7、外野フライ4と打たせてとるピッチングだった。

通算成績
勝利60
敗戦81
防御率3.34

八木沢壮六

1973年10月10日太平洋とのダブルヘッダー第一試合で、史上13人目の完全試合を達成します。

完全試合の日はカウントボール3までいったケースは一度もなかったが、これは15回ある完全試合の中で唯一の記録です。

通算成績
勝利71
敗戦66
防御率3.32

今井雄太郎

史上14人目で、昭和最後の完全試合達成者です。日本プロ野球史上唯一の、指名打者制での完全試合達成です。

通算成績
勝利130
敗戦112
防御率4.28

槙原寛己

1994年5月18日に福岡ドームで行われたプロ野球セントラル・リーグ、読売ジャイアンツ対広島東洋カープ7回戦において、槙原寛己が完全試合を達成しました。

内訳は三振7、内野ゴロ11、内野フライ3、ファウルフライ3、外野フライ3で投球数は102球です。

平成初にして唯一の達成者です。
現時点での最後の達成者です。

通算成績
勝利159
敗戦128
防御率3.19

継投により完全試合を達成したケース

2007年11月1日、日本シーリーズ第5戦 山井大介、岩瀬仁紀の継投で完全試合が達成されました。

日本プロ野球では、継投での達成は認められていないので、参考記録になっています。

完全試合を惜しくも逃した投手

完全試合を惜しくも逃した選手も見ていきましょう。

エラーで完全試合を逃した投手

1948年9月6日大洋-阪神戦 3-0 真田重男 2回にショート松本和雄がエラー
2006年9月16日中日―阪神戦 3-0 山本昌 4回にサード森野将彦がエラー

9回まで完全試合・延長で完全試合を逃した投手

2005年8月27日西武―楽天戦 1-0 西口文也 10回無死から沖原佳典に初安打

9回以上投げても、安打を打たれたので、何の記録もつきません。

9回ツーアウトまで完全試合

1950年3月15日阪神―国鉄戦 7-0 田宮謙次郎 中村栄にヒット
1952年6月15日巨人―松竹戦 9-0 別所毅彦 神崎安隆に初安打(神崎は、プロ通算1安打)
2012年5月30日巨人―楽天戦 2-0 杉内俊哉 中島俊哉に四球(ノーヒットノーランは、達成)
【番外編】
メジャーリーグのダルビッシュ有は、2013年4月2日アストロズ戦、9回2死まで完全投球を続けていたが、9番マーウィン・ゴンザレスにヒットを打たれた。

このように少ないですが、惜しくも完全試合を逃した選手もいます。

プロ野球以外の完全試合

プロ野球以外の完全試合もみていきましょう。

社会人野球

社会人野球の全国大会では、都市対抗野球で2度、日本選手権で1度記録されています。

都市対抗野球

投手会社対戦相手スコア
1957年村上峻介日鉄二瀬(二瀬町)鐘化カネカロン(高砂市)1-0
2011年森内壽春JR東日本東北(仙台市)三菱重工横浜(横浜市)3-0

日本選手権

投手会社対戦相手スコア
2017年西村祐太JR東日本東北新日鉄住金広畑2-0

大学野球

全日本大学野球選手権

全日本大学野球選手権では、これまで4度記録されています。

投手大学対戦相手スコア
1965年芝池博明専修(東都)東海(首都)6-0(準決勝)
1969年久保田美郎関西(関西)千葉商科(千葉)5-0(1回戦)
1976年森繫和駒沢(東都)近代工学部(広島六)2-0(1回戦)
2004年一場靖弘明治(東京6)広島経済(広島六)2-0(2回戦)

東京六大学

投手所属対戦相手スコア
1964年(春季)渡辺泰輔慶応立教1-0
2000年(秋季)上重聡立教東京7-0
2013年(春季)高梨雄平早稲田東京3-0

東都大学

東都大学野球連盟1部では、2度記録されています。

投手所属対戦相手スコア
1953年(秋季)河内忠吾日本駒沢不明
1955年(春季)島津四郎日本駒沢不明

首都大学

首都大学野球連盟では、2度記録されています。

投手所属対戦相手スコア
1969年(春季)上田二郎東海成城不明
2015年(春季)丸山泰資東海日本体育5-0

関西学生野球

関西学生野球連盟では、2度記録されています。

投手所属対戦相手スコア
2004年(春季)染田賢作同志社京都不明
2015年(春季)山本隆広関西近畿5-0

高校野球

高校野球では選抜高校野球のみ、2回達成されています。

投手高校対戦相手スコア
1978年松本稔前橋(群馬)比叡山(滋賀)1-0
1944年中野真博金沢(石川)江の川(島根)3-0

夏の甲子園での達成者はいません。

完全試合が出ない理由

完全試合がなかなかでない理由

1994年5月18日福岡ドームで行われた巨人、広島戦で槙原寛己が達成して以来、20年以上達成者がでていません。

平成では唯一の完全試合となっています。

また達成以前をみても、槙原寛己は16年ぶりの達成者です。日本では、長い野球史で15人しか達成されていません。

※2007年の日本シリーズの継投は除く

なぜ日本で完全試合がなかなか達成されないのか、考えてみます。

完全試合達成者が出ない理由

以下の点かなと思っています。

  • 投手の分業化が進んだ
  • 打者のレベルが上がった
  • ファールグラウンドの減少(ホームランテラスの新設等)
  • 審判のレベルが上がった

一つ一つの説明は、省略させてもらいます。1番大きな要因として打者のレベルが上がったのと、単純に運がなかったかと。

完全試合は投手の実力も大切ですが、打球や投球は紙一重ですから運の要素も大きそうです。

50㎝ボールの飛ぶ場所が変わったら、ヒットかアウトか変わりますからね。

ここ最近でも西口投手(9回なら達成)や杉内投手(9回2死から四球)の例をみると、あと一歩のところで完全試合を逃しています。

今後も投手の調子と運が重なったとき(10~20年に1回)「完全試合が達成されるのでは」と思っています。かなり低い確率だと思いますが。

完全試合時の野手の気持ち

私は、プロ野球選手ではないので、調べた情報を掲載します。

完全試合の継続中、エラーの許されない野手は、とても緊張するそうです。自分のミスにより記録が無くなるわけで、当たり前ですよね。

槙原投手が完全試合を達成した際、半分くらいの野手が「俺のところに飛んでくるな」と思っていたらしい。

また屋敷選手は、9回表、フライが飛んできた際に「ダイビングしてでもとってやろう」と思って守備についたが、それが気負いにつながり「ちょっと力が入って前に行き過ぎた」と後に語っている。

たっけー
やはりプロでも緊張するようですね

完全試合を理解してより野球を楽しみましょう

・完全試合とは、一人のランナーも出さずに勝ち投手になることです
・試合のスコアを見た際、打者27となっていると完全試合になります

達成者は、少なくレアな記録です。
球場でみる確率を考えたら、奇跡的ともいえそうです。

ここ最近出ていませんから、そろそろ出てもよさそうですね。

野球観戦の参考になったらさいわいです。

関連記事 プロ野球をお得にネット、テレビで視聴する方法

最後まで読んでいただきありがとうございました。