野球のピッチャーからホームベースまでの距離

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ピッチャーからホームベースまでの距離の測り方と歩数の目安を解説【野球向け】

悩んでいる人
  • プロ野球・小学生・中学生のピッチャーからホームまでの距離が知りたい
  • メジャーがないのですが、ピッチャープレートからホームベースまでの距離の測り方が知りたい

このような疑問を解決します。

記事の内容

  • ピッチャーからホームまでの距離(小学生・中学生・プロ野球)
  • ピッチャープレート・マウンドからホームベースまでの歩数の目安や測り方

以上をそれぞれ解説します。

この記事は、公認野球規則(野球のルールが書いてある本)、「少年野球ルールの本」といった本、ネット情報を総合的にまとめました。

それでは、本題に入ります。

ピッチャープレートからホームベース(18.44m)までの距離の測り方

ピッチャープレートからホームベース(18.44m)までの距離の測り方

ピッチャープレートからホームベースは歩数にすると、どのくらいの距離でしょうか?

人にもよりますが、成人男性ですと22歩前後といった感じです。

歩幅の目安は「身長×0.45」です。

引用 OMRON

歩幅の目安

分からない場合は、以下の歩幅の目安から計算してみてください。

1800.44cm÷(身長×0.45)=プレートからホームベースまでの歩数

で、だいたいの歩数が分かります。

例えば身長が170㎝だったら
170×0.45=76.5
1800.44÷76.5=23.69

以上で23歩ぐらいが歩数になります。
計算はスマホの計算機を使えばいいかなと思います。

18.44mは、ピッチャープレートからホームベースまでの距離になります。

したがって壁当てなどの場合は、壁=キャッチャーミットになるので1~2歩ぐらい広めにとったほうがいいですね。

余談ですが、投手のスッテプ幅は6足ぐらいが、一般的と言われています。

ピッチャーの練習方法は球速140kmを超えるピッチャーになるための球速UPトレーニング8選で解説しています。

野球のピッチャーからホームベースまでの距離(ソフトボールも有)

野球のピッチャーからホームベースまでの距離(ソフトボールも有)

年齢とカテゴリーによる距離は、以下のようになっています。
※スマホの場合は、右スクロールできます。

カテゴリープレートからホームまでの距離
中学生以上18.44m
ボーイズリーグ(中学部)18.44m
ボーイズリーグ(小学部)15.367m
少年軟式(高学年)16m
少年軟式(低学年)14m
リトルリーグ14.02m
ソフトボール男子14.02m
ソフトボール女子13.11m
ソフトボール(小学生)10.67m

カテゴリーによって、微妙に距離が変わってきます。
これはケガの防止や、大人と同じ距離の野球ができないためです。

参考ですが、ソフトボールは男女で距離が変わります。

詳しくみていきます。

中学生以上(高校野球~プロ野球)

中学生以上は、投手からホームベースまでの距離は、全て同じで18.44mです。

ピッチャープレートからホームベースまで

正確にはピッチャプレートのホームよりから、ホームベースのキャッチャーよりが18.44mです。

ホームベースの手前ではないので、注意ですね。

したがってキャッチャーの構えた位置は、ベースから1~1m50cmぐらい後ろになるので、20mぐらいの距離になります。

この距離は、アメリカ、台湾、韓国など、どこの国でも18.44mです。

正式な距離はF(フィート)で表され、60.5Fです。
60.5フィートは18.4404となりますが、日本では18.44mで統一されています。

ボーイズリーグ

ボーイズリーグは、硬式のボールを使って試合をします。

ボーイズリーグの小学生の部では、投手からホームベースまでの距離は15.367mです。

小学生(高学年)

高学年は小学5~6年生です。

このカテゴリーでは、ピッチャーからホームベースまでの距離は16mとなっています。

小学5年生になると、2m伸びることになります。

小学生(低学年)

低学年は小学1~4年生です。

このカテゴリーでは、ピッチャーからホームベースまでの距離は14mとなっています。

フィート

ちなみにフィートで表すと、18.44mは「60フィート6インチ」になります。

野球のマウンドの規格・距離

野球のマウンドの規格

ピッチャーが投球する、周りより高くなった場所をマウンドと言います。
このマウンドと、ピッチャープレート(投げる際に触れる板)も、大きさが決まっています。

プロ野球・社会人野球・高校野球・一般軟式・リトルシニア・ボーイズリーグ

プロ野球・社会人野球・高校野球・一般軟式・リトルシニア・ボーイズリーグ

このように高さや直径が決まっていますが、プロ野球選手のインタビューなどを聞いていると、球場によってマウンドの高さが違うといった意見もあります。

ですが、高さは同じで傾斜角度に違いがあるようです。推測なので間違っていたらすいません。

公認野球規則1・04より抜粋
投手板をホームプレートより10in(25.4cm)高い場所に設け、投手板の前方6in(15.2cm)の地点から、本塁に向って6ft(182.8cm)の地点まで1ft(30.5cm)につき1in(2.5cm)の傾斜をつけ、その傾斜は各競技場とも同一でなければならない。

公認野球規則

分かりやく説明すると、プレートから前の15.2cmは水平で、その先は30.5cm進むと2.5cm下がる傾斜がつきます。

このように規定されていますが、実際は誤差があるようです。

傾斜によって、マウンドの高さが高く感じるといったこともありそうです。

またマウンドの土の硬さについては規定がありません。したがって、踏み出し足の土のほれ具合によって、マウンドの高さの感覚も変わるはずです。

投手は試合の前半、後半でマウンドの高さが違うといったことを感じるかもしれません。

少年軟式

少年軟式のマウンドの高さとマウンドの幅、ピッチャープレートの幅

ピッチャープレートからホームベースまでの距離が18.44mになった理由

ピッチャープレートからホームベースまでの距離が18.44mになった理由

18.44mって、微妙な距離ですよね。
私も気になって調べてみたのですが、所説あるようですが以下のとおりです。

当初の距離は13.7mだったが、1881年にニューヨークジャイアンツのアモス・ラジー選手の球が速く、もっと距離を遠くしろと苦情がありました。

そんな中、対戦相手にデッドボールを当ててしまい、4日間意識不明になってしたまったとのことです。

しかたなく距離を下げていたのですが、当時の委員会が60.0フィートと書かれていた文字が汚く60.6フィートと勘違いしてしまいました。

それがそのまま18.44mになったようです。
他にも所説あるようです。

今、考えると18.44mって絶妙な距離ですよね。ホームへの距離、ファースト、セカンドへの距離、アウトカウント、ホームラン、打率、全ての数値が絶妙なバランスで野球が成り立っています。

当たり前に楽しめている野球の原点が、分かるような内容ですね。

ピッチャーからホームまでのボールの到達時間

ピッチャーからホームまでのボールの到達時間

18.44mと言うのが分かったところで、ピッチャーが投げてから、キャッチャーミットに収まるまでの時間はどのくらいでしょう。

仮に
150キロのボールとすると、0.44秒です。
140キロで0.47秒
130キロで0.50秒
120キロで0.53秒

0.44秒の間にバッターは、ストライクかボールを見極めて、バットを振るか決めなければいけません。

バッターは大変ですし、打率が3割前後になる理由の一つかもしれません。
しかし球速差が20キロ変わっても、0秒06しか到達スピードが変わりません。

何とも不思議な気がしますが、どう思いますか?

【まとめ】ピッチャーからホームベースまでの距離の測り方と歩数の目安

ピッチャーからホームベースまでの距離を解説してきました。

野球のかんたんなルール説明については野球のルールを野球歴30年の私が初心者にも分かりやすく解説でまとめています。

ぜひピッチング練習の参考にしてみてください。

ピッチャーのトレーニングについては下記記事でまとめています。

球速140kmを超えるピッチャーになるための球速UPトレーニング8選

塁間については以下の記事でまとめています。

野球の塁間の距離の測り方・歩数の目安とは?少年野球から大人まで解説

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